アレチウリを対象にせせらぎ館周辺でドローン観測を実施しました

こんにちは。
ボランティアとしてせせらぎ館の生物多様性保全活動に参加しているシマショーです。
生物多様性保全活動にドローンやAIなど、色々な技術を活用していくことを目指して活動しております。

今回は2025年7月26日に実施した、せせらぎ館周辺のドローン観測の内容についてご紹介をさせていただきます。ドローンは高性能な飛行装置とカメラを搭載しており、人が踏み込めない藪の様子や、広い範囲を効率的に調べることができます。生物多様性保全活動の一環として特定外来生物である「アレチウリ」の防除活動を継続的に行っているため、今後の防除計画などに活かすべく、ドローンによる観測とアレチウリの分布把握を行いました。

ドローンを飛ばす際には、周囲の安全を確保した上で、図1の様に仮の飛行場を使用します。
ドローンはここから飛び立ち、パイロットの操作によってターゲットの地域の画像を撮影していきます。バッテリー一つで5分~15分ほど飛ぶことができますが、今回は複数のバッテリーを用意していただき、できるだけ広い範囲の画像を撮影しました。

図1.ドローンの仮設飛行場
図2.仮設飛行場から飛び立つドローンの様子

実際にドローンが撮影したアレチウリ発生地域の画像を図3にしめしています。比較的高い高度から撮影したため、細かな特徴は見えませんが、赤枠で囲まれた範囲の中に、明らかに明るい緑色をした領域が存在しています。

図3.ドローンの撮影したアレチウリ発生地域

図3の範囲について、高度を下げて撮影した画像を見ると、アレチウリが周辺の植物を覆ってしまっています。この様に、ドローンの高度を変えながら撮影を行うことで、広い範囲を大きく把握したり、狭い範囲を詳しくみることができます。

図4.高度を下げて撮影したドローンの画像
(アレチウリは左下から中央にかけて密生)

今回の計測によって、防除対象となるアレチウリが密生している場所の詳しいデータを得ることができました。今後は今回の結果を活用して実際の防除活動の効率化や、成果の見える化につなげていくことを計画しています。ドローンによる観測は今後も継続的に実施を予定しておりますので、生物多様性保全活動を含めて関心を持っていただければ幸いです。

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