日時:2025年1月10日(土)
活動場所:せせらぎ池周辺
人数:37人

<今回の活動>
〇防除活動
アイオオアカウキクサ、オオフサモ(28.06kg)
ウチワゼニクサ(245.51kg)
クズ(40.2kg)
計 313.77kg
〇タコノアシ継続調査
〇調布市多摩川自然情報館 竹内さん講演会
『観察の1歩先へ!野生生物調査員の仕事ってなにするの?』
〇葛掘り(午後)

■保全活動の感想
・ウチワゼニクサ班
今回は多摩川本流沿いに生息が確認されたウチワゼニクサ(ウォーターマッシュルーム)の防除作業を行いました。これらはもともとアクアリウムで使うために持ち込まれ、野外に逸出してしまったとされています。地下茎が絡み合っており、また水を多く含むため生育面積に対して防除にはかなり手間を要しました。細かく切断してから袋に詰めて除去しましたが、合計で200キログラム以上と相当な量が存在しました。
しかしながら、ウチワゼニクサを防除するとその下にはマツモが生えていることも確認でき、適切な防除作業と人間が介入を続けていくことが、環境を保全していくことの重要さを感じました。
また、アクアリウムで使用される水草についても野外に逸出してしまうと、想像以上に大きな影響を及ぼす可能性についても実感し、正しく管理することが必要であると改めて思いました。
(しましょー)

作業前
作業後

作業の様子

・タコノアシ班
この班ではまず、保全対象であるタコノアシが生育しているエリアの観察を行いました。先月から大きな変化はありませんでしたが、調査エリアの一つでは土壌が踏み固められている感じがあり、今春の発芽に影響が出ないかが少々気がかりです。保全活動の際にも、できるだけ環境に負荷をかけないように工夫する必要があるかもしれません。
また、タコノアシのエリアから数メートル離れたところに特定外来生物であるオオフサモが生えていたため、その防除にあたりました。地上に出ている部分が小さくても地中で長く伸びているため、移植ごてなどで泥を掘って取り除きました。
幸いまだ数は多くなく早めに終わったため、その後は多摩川本流沿いで作業していたウチワゼニクサ班に合流して防除に当たりました。
(わけー)

・オオフサモ+アイオオアカウキクサ班
先月に続き、多摩川本流の岸に溜まっているアイオオアカウキクサとオオフサモの防除を行いました。上流班と下流班に分かれてたも網で作業しました。オオフサモはそっと引っ張ると全体を引き寄せて防除できるのですが、アイオオアカウキクサの方は岸の岩と岩の間に入り込んでいて、なかなか取り切ることは難しいところです。先月に比べ赤みが増しているので見つけやすくなっていました。
カモなどの冬鳥が飛来し、多摩川本流とせせらぎ池を行き来しているので、足などに付着してせせらぎ池に持ち込まれ繁殖しないように、注意が必要です。
(おがた)

・葛堀り
クズは茎と種子で旺盛に増殖するため、根絶は非常に難しい植物です。せせらぎ池ではアレチウリと競うように広がっていましたが、アレチウリが減ってきた今、クズが一気に勢力を拡大しています。海外では「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれるほどで、その驚異的な繁茂力と拡散スピードから有害植物・侵略的外来種に指定され、各地で駆除が続けられています。地下では太く長芋のような塊根を形成し、そこからでんぷんを取り出して葛粉が作られます。
「タコノアシ以外全部抜く」プロジェクトの周辺でもクズが繁茂していたため、タコノアシの生育に干渉しないように、プロジェクト周辺のクズの匍匐茎と根を丁寧に掘り起こして除去しました。結果、合計40.2kgものクズを掘り出すことができました。掘り出した根塊は持ち帰り、葛粉に加工する予定です。
(のん)

■調布市多摩川自然情報館 竹内さん講演会
『観察の1歩先へ!野生生物調査員の仕事ってなにするの?』

『野生生物調査の仕事』をテーマに講演させていただきました。堅苦しい話よりも現場の空気を感じてほしくて、調査中のハプニングや裏話を交えながらお話ししました。会場には、哺乳類や鳥類の骨や仮はく製、食痕、アカネズミにかじられたトラップなども持参したのですが、皆さんが興味津々で手に取ってくださる姿を見て、準備してよかったと嬉しくなりました。
フィールドで得た知識を自分の中だけに留めておくのはもったいない、と私は考えています。例えば希少種の保護など扱いが難しい情報もありますが、日々の「観察記録」を形に残すことは、いつか必ず誰かの役に立ちます。
「何か始めてみたいけれど、どうすればいい?」と迷っている方の背中を、そっと押せるようなきっかけになれたら幸いです。
(竹内)

・感想
自然環境調査員とは具体的に何をするのか?どんな人が向いているのか?など、実際に現場でもお仕事されている竹内さんから貴重なお話をしていただきました。
身近な生き物の痕跡や変化を記録し、身近な所から今ある自然を守っていこうと仰っていたのが印象に残りました。かくいう私も実はご縁があって調査業務に携わらせてもらっており、今回のお話を聞いて取得するべきかずっと迷っていた狩猟狩猟免許のテキスト本をようやく購入しました。
(もさこ)

■せせらぎ池の生きもの
生きものギャラリーにて、せせらぎ池周辺で撮影した生きものの写真を随時更新中です!

■翌月の活動について
フィールド活動として野鳥観察を行います。 また活動後に「アレチウリ検出AIワークショップ」行いますのでふるってご参加ください!
詳細はTOPページをご覧ください。