日時:2025年10月4日(土)
活動場所:せせらぎ池周辺
人数:23人

<今回の活動>
〇防除活動
アレチウリ(105.01kg)
オオフサモ、アカウキクサの仲間(7.88kg)
オオカナダモ/ボート隊防除(20kg)
計 132.89kg
◯タコノアシ調査
◯ガサガサ生きもの探し

■防除活動の感想
・小田急側アレチウリ班
私たちのチームは、せせらぎ池より上流側のアレチウリ防除を担当しました。
入ってすぐの土手付近ではアレチウリを確認できませんでしたが、多摩川の河川敷に近くなるほどアレチウリが群生していました。アレチウリは結実しており、トゲもあって衣類や軍手を貫通してくるのでこれらが非常に痛くて厄介です。拡大を抑えるため、これからも防除を続けたいと思います。

途中、モズのはやにえを発見し、秋を感じました。幾分か涼しくなったとはいえ、活動していると暑くなります。これまで通り体調管理に気をつけつつ、みんなでお話しながら活動しました。
(もさこ)

作業前
作業後

・多摩川本流周遊班
9月27日に小澤氏の植物調査に同行した時に、多摩川本流側の岩の間にウキクサ・アオウキクサに混じって、アカウキクサの仲間が見つかりました。
小澤氏に在来種ではないことを確認し、本日オオフサモと共に防除作業にあたりました。アカウキクサの仲間は少し暗めの緑色なので見分けられます。
ただアカウキクサの仲間だけをすくいとるのは難しく、ウキクサ・アオウキクサ・枯葉・ゴミも一緒の防除になりました。
できる限り防除しましたが完全には取り切れず、引き続き注意が必要です。
(緒方)

作業前
作業後

■タコノアシ調査
今回、タコノアシ班では被度などの調査を行いました。
タコノアシはすでに花が終わって実ができており、来月には赤く色づいた姿が見られそうです。

調査地点では比較のために、「タコノアシ以外の植物を抜くエリア」と「抜かないエリア」を設けています。
「抜くエリア」ではいくつも実がついているのを確認できましたが、「抜かないエリア」ではマメ科の植物などに覆われていて、数が少ないようでした。

調査は私を含め3人で行い、人によってばらつきが出ないよう相談しながら判断し、結果を記入していきました。
一見して「抜くエリア」と「抜かないエリア」の違いははっきりしていますが、調査結果は改めてまとめ、別の機会に発表できればと思います。

また「抜くエリア」の一つでは、新たに発芽したと思われるタコノアシも見られました。
もう時期的に、今年中に花が咲くところまではいかないでしょう。
枯れてしまうのか、それとも冬を越して来年花を咲かせるのか、見守っていきたいと思います。
(わけー)

■ガサガサ生きもの探し
・せせらぎ池
後半は、二ヶ領用水とせせらぎ池の2箇所に分かれて水辺の生き物を探すガサガサ会を開催しました。
せせらぎ池では新しい生き物を求めて、池全体を巡りながらポイントを変えつつ探検しました。
池は深くて濁りも強く、ガサガサするには少し難しい環境でしたが、開始早々に大きなコイを捕獲できました。魚は他に、モツゴとウキゴリを見ることができました。
水深が浅くタデの仲間が茂っているエリアでは、ギンヤンマやシオカラトンボ、ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマなど、せせらぎ池内の他のエリアでは見られなかったたくさんのヤゴを見ることができ、環境が変わることで見られる生きものが変わることを実感しました。(ウシガエルやアメリカザリガニなどの外来種もいましたが…笑)
これからも、活動を通して、せせらぎ池で色々な生きものが見られる状態を目指していきたいですね。
(カジキ)

・二ヶ領用水
二ヵ領側では、主に流水環境でのガサガサとなりました。水質が良い上に透明度も高かったため、肉眼でも多くのコイ科魚類を確認することができました。水路内には沢山の水草があり、それに隠れている生き物が多いため、そういった所を重点的に掬っていきます。するとカワムツやオイカワ、モツゴ、カワリヌマエビ属が多数ネットインしました。

少し気になった点としては水生昆虫があまり多くみられなかったことでした。時期的に越冬体勢に入りつつあり、水中にいなかったのかもしれません。得られたカワリヌマエビ属やアメリカザリガニは、せせらぎ館で飼育されているカムルチーの餌として持ち帰りました。
(イイダ)

ガサガサで見つけた生きもの達

アメリカザリガニ
コイ
上:オオヤマトンボのヤゴ?、下:トンボ科のヤゴ?
左:ウチワヤンマのヤゴ、真ん中&右:ギンヤンマのヤゴ
カワリヌマエビの一種
スジエビ
カマツカ類の一種
ウキゴリ?

■せせらぎ池の生きもの
生きものギャラリーにて、せせらぎ池周辺で撮影した生きものの写真を随時更新中です!

■翌月の活動について
フィールド活動後に植物画教室があります。
ふるってご参加ください!
詳細はTOPページをご覧ください。