多摩川 河川研修
主催:NPO法人多摩川エコミュージアム

首都圏外郭放水路・・・・江戸川〔地下神殿〕見学

2009年2月10日
講師:国土交通省江戸川河川事務所計画課 藤田 正課長
    国土交通省江戸川河川事務所計画課 土屋秋男係長

川崎市武蔵小杉を午前8時、26名のバスツワー出発、工程は
小杉→首都高速→東北自動車道→国土16号線→春日部市〔龍Q館・首都圏外郭放水路・・・昼食〕
→国土16号・県道17号・5号で千葉県松戸市〔ふれあい松戸川〕→帰路〔武蔵小杉に17時半〕無事着く

(1)目的
NPO法人多摩川エコミュージアムの年行事の一つである、河川研修に、川にはさまれた低平地帯
の洪水対策の取組みを課題に、首都圏外郭放水路とふれあい松戸川(流水保全水路)を見学した。
取組み

午前10時頃到着の『龍Q館』

龍Q館〕名前の由来:所在地の春日部市(旧庄和町)に伝わる「火伏の龍」伝説と、「AQUA(水)」
にちなんだものです。平成15年のオープン時、皆さんから募集して名付けられました。



第一部 『龍Q館』見学
首都圏外郭放水路地底探検ミュージアム
  「龍Q館」   〔地底体験ホール〕
江戸川と中川、大落古利根川にはさまれた低平地帯は、中小河川の洪水で川の水位より低い位置になってしまうことから川が氾濫すると、被害が深刻です。度重なる家屋の浸水の対策として、カスリン台風被害を踏まえての、溢れそうになった、中小河川の洪水を地下50mに直径10.6m、全長6.3kmの地下水路で江戸川に流し込む、世界最大の洪水防水施設が平成18年6月に誕生した。・・・・首都外郭水路の知られざるパワーをバーチャル体験! うずまく流れ、迫る水・・洪水の恐ろしさと、それを防ぐために活躍する外郭放水路の姿を・・・光と音と映像で体験できた。      

地底を流れる世界最大級の人口河川「首都圏外郭放水路」のできるまでやその運用を支えている日本が世界に誇る最先端の土木技術の偉大さが女性職員の説明と模型で理解が深まった。
  〔テクノロジーBOX〕

・洪水を取り込む直径30m×深さ60m、5本の立坑
・立抗を結ぶ長径10.6m×長さ6.3km水路管
調圧水槽:10.6mの水道管から流れて来た水を
 集めて江戸川へスムースに水を流す為の、地下
 22mの位置に作られた長さ177m×幅78m×高
 さ18mの
巨大水槽・・この水槽を地下水圧の浮
 上制圧と天井を支える、1本500トンの柱、59本
 が連立する光景はまさに地下のパルテノン神殿
 を思わせる・・・・これから現地に行ってみる。
・排水ポンプ能力:毎秒50トン(25mプール1杯分)
 のポンプ4台で200トン
 ・揚程:14m 
 下図は排水施設:右から排水管→第1立抗→
 調圧水槽→排水ポンプ室→江戸川への排水管

 〔マイタウン・マイリバー〕
人が住む町や川のことを、視点を変えて再発見するワークショップ・ステーション。周辺の小学校と連携した総合学習の場として活用されている。

上の川は江戸川
首都圏外郭放水路の江戸川への排水口

中央の円筒は10.6m水道管を掘ったシールドマシンの先端歯。記念に保存(他で利用できません)
第二部 巨大な調圧水槽(地下神殿)の見学  ”地下のパルテノン神殿
左:一本500トンのセメント柱の連立調圧水槽内・右:第一立抗 φ30m×深さ60m
ここで記念撮影 ↓の写真をクリックすると更に大きな写真が出ます、ダウンロード持参OKです


これから第三部 ふれあい松戸川(流水保全水路)←ここをクリック